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昔ながらの製造法 松岡麹店さん
こちらでは湯沢市の匠を紹介いたします。毎月様々な匠にインタビューを行いご紹介いたしますので楽しみにお待ちください!


第1回目は湯沢市小野の松岡麹店の松岡さんのお話を伺うことが出来ました。
松岡さんは昔ながらの麹作りを自宅裏の工場で行っております。昔はどこでもよく見られたという事ですが、その手間のかけ方とスーパーなどでの量販の味噌の普及で、手作り味噌を作る家も少なくなったとか。
ですが、今でも手作りの味噌がいいというこだわりのお客さんも多数いるようで、この日も翌日山形へ届ける味噌の仕上げに大忙しでした。
インタビュアー:当協議会 菅氏
菅:今日は宜しくお願いいたします。早速ですが、松岡麹店さんはインターネットなどを積極的に使って商売をされているとか。その極意というか秘密を教えていただけませんか?
松岡:昔はお年寄りが自宅で味噌を作るということが多かったのですが、今は近所のスーパーなどで買う人が多い。そういうこともあって今は県外へ出荷するケースがほとんど。
先日はモツ鍋のチェーン店の経営者に送ったところ大変好評で、引き続き購入していただいています。
菅:どこで手に入りますか?道の駅などで買うことは?
松岡:うちは小規模で手作り主体なのであまり大手には出してない。出したくないんです。大規模に作ろうとすると設備もかかるので、少量限定で手作りの本物の味を出したいんです。最近ですね、少しずつ販売できる分も作り始めたのは。
菅:最近なんですか?
松岡:そうです。ほとんどが受注生産なんです。うちは仕込みの味噌なので、熟成させて食べる味噌です。例えば今は婦人会とかいろいろなところで味噌を作ることもありますよね。昔は麹だけうちのような店で作って、各家庭で味噌を作ったものなんですよ。
菅:それで麹店なんですね。
松岡:そうなんです。今は自宅で作るのが面倒な人も多いので、味噌を仕込んでそれを届けるというスタイルになってきたんです。仕込み味噌のままだととてもしょっぱくてそのままでは食べられないんですが、半年くらい寝かせるとちょうどいい美味しさになるんです。
この仕込み味噌を各家庭の桶にいれるところまでをうちではやっているんです。
菅:そこまでやるんですか!それは驚きというか親切ですね(笑)
松岡:あと一軒一軒全部要望が違うんですよね。それが手作りではできる、けど大規模ではできないんです。ちなみに味噌を甘くするには、麹を多めに入れるんです。麹を入れることで甘みと旨みが出てくるんですね。
菅:勉強になりますねぇ。
松岡:この要望というか味の違いは、地域によっても全然違いますよね。味噌というのは嗜好品なので難しいですよね。
菅:だから一度作ってもらったらもう離れられないのですね。そうなると口コミで広がるのでしょうね。
松岡:そうですね、ほとんどは口コミです。自家製のオーダーメイド味噌ってやつですよ(笑)
菅:どのくらいの量を作るものですか?
松岡:だいたい4人家族で30kgくらいあれば1年は持ちますね。なので、そのくらいですね。ちなみに今日持っていったうちは600kgも持っていきましたよ。そこのうちはちょっと違う用途もあったようですけどね。一度食べたらスーパーの味噌を食べられなくなったということで、配っているのだそうです。
菅:なるほど。ところで味噌の色の違いってなんですか?
松岡:例えば仙台味噌とかは真っ赤ですよね。あれは熟成の期間が長いと赤くなるんです。秋田の場合は、比較的新しいのです。黄金色というのですかね。
菅:話は変わりますが、今度、観光ガイドを育成するのですが、例えば観光コースの中で松岡麹店さんの手作り風景を見学するとか、ちょっと違った観光をしたいなと思っているんですよ。
松岡:うちのような麹店って結構あるんですよね。最近はこだわりというか志向が変わってきているので、オーダーメイド商品も随分と見直されてきていると思いますね。
そんな中でYahoo!のネットオークションもやっていますし、今度自分でホームページも作りました。
菅:オークションもされるのですか!?
松岡:小分けにして、少し安くすると結構売れるものですよ。
菅:なるほど。美味しい味噌であればやはり引き合いはありますよね。例えば作るのに気候も関係あるものですか?
松岡:ありますね。やはり涼しい時期でないと味噌がすぐに発酵してきますので、今頃が一番いい時期なのです。発酵するとすっぱくなるんですよね。
菅:松岡さんはいろいろ工夫して味噌の製造販売も酒の販売もやられておりますけど、製造しかやっていないお店は大変でしょうね。
そういった意味では、味噌とか酒とか米とか、秋田ならではの商品セットなんてのも面白いかもしれませんね。それが地域の特色になりますよね。
松岡:でもやっぱり人口が減ってるというのが厳しいですよね。秋田県内でも高齢化NO1ですし、年寄りがいなくなるともう作る家庭もなくなりますからね。
菅:今地元のよいものを学校給食などで取り上げて、そのよさをわかってもらうという試みをしているんです。例えば稲川では川連漆器を使っているんです。雄勝でも地元の味噌を使った給食などの取り組みがあればいいですよね。

松岡:商売は人がいないと話になりませんからね。道の駅も確かにいい物産の場ですが、味噌はどこにでもある商品なので差別化できないですよね。
なのでインターネットにその販路を広げたということもあります。
私は自分が出来るのはこれしかないと思ってますし、それ以上高望みもしないので、まずはできることをしっかりと頑張りたいなと思います。そしていろいろな人に食べていただいてこの味を好きになってもらえると嬉しいですね。
菅:いろいろとお話を伺って、松岡さんのようにこだわりのある商品を、守りながら続ける、しかもインターネットみたいに新しい分野にも展開する、その展開に期待したいですね。今日はお忙しいところ本当に有難うございました。これからも是非地元のために頑張ってください。
松岡麹店のホームページはこちら
2009年08月28日



