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箸職人の阿部敬さん
こちらでは湯沢市の匠を紹介いたします。毎月様々な匠にインタビューを行いご紹介いたしますので楽しみにお待ちください!


箸職人の阿部さんの仕事場(左)と阿部敬さん(右)
第4回目は湯沢市川連地区で箸職人として頑張っている阿部敬さんをご紹介いたします。阿部敬さんは川連漆器の産地で川連塗の箸を製造、全国へ卸しているという有名人。「究極の箸」という本でも取り上げられています。
インタビュアー:当協議会 菅氏
菅:今日は忙しいところお時間をいただきまして有難うございました。
阿部:ホント忙しいんですよ(笑)納期があるので仕事をしながらになりますがご了承くださいね。
菅:それでは早速お聞きしたいのですが、産業支援センターにある箸の端というのは阿部さんのところからもらったと聞きました。ご自由にお持ちくださいとあるので学校の子ども達がよく持って帰ってくるんですよ。
阿部:あっちの方が売れるかもしれませんね(笑)箸というのはこのように塗るので端っこは切ってしまうんですよ。捨てるよりはと思って支援センターに置いてあるんですよ。
菅:協議会としては販売元のバイヤーさんと職人さん、あと観光関係の業者さんなどを結びつけて地域を活性化しようと活動しているのですがご存知でしたか?
阿部:私もよくセミナーなどに参加してるので知ってますよ。頑張って欲しいなと思って期待しています。
菅:話は変わりますがこの工程では何回くらい塗るんですか?
阿部:まぁものにもよるんだけどもこれで10回くらいかな?
菅:10回も塗るんですか!?
阿部:まだまだ塗るのよ。塗って研いでの繰り返しなんです。漆器も同じだけどもね。


塗り作業風景
菅:そこまで考えて箸を使ってませんよねぇ。私も毎年箸を変えるんですが、箸の塗り直しってあるんですか?
阿部:もちろんありますよ。高い箸はありますね。ただ値段がかかるのでやらない人が多いですよね。安い箸はちょっとできないかもしれませんが。高い箸だと15000円以上はしますよ。
菅:それは高い!
阿部:でも通常は1500円~3000円とかですかね。塗りの回数によって違うんですよ。
菅:これらはオーダーメイドで作ってるんですか?
阿部:そうだね、注文をもらって作ってる箸だね。
菅:実は、昨年ですが青森に行きましてそこで津軽塗というのを見てきたんです。普通のそば屋さんで全部津軽塗の箸を使っていたんですよ。確かに割り箸に比べて高いし、半年に一度は塗りなおすから決して安くはない。でも産地のものだからといってずっと使っているということなんです。
阿部:確かに最近はマイ箸ということで使う店も増えてはきているようですよね。マスコミなどでも取り上げてますからね。
箸もいろいろありますからね。うちの箸は漆しか塗っていないというのが特徴なんですよ。普通の箸は合成の塗料がほとんどなんです。箸って実は消耗品だから本当はいろいろ考えて欲しいなと思ってますね。
菅:阿部さんはどのくらいやってらっしゃるんですか?


作業中の箸(左)と漆の原液(右)
阿部:箸だけにしてからは17年くらいかな?それまでは漆器とかいろいろやっていたんだけども箸もなかなか楽しいのよ。たった2本の棒なんだけども塗り方一つでいろんな表情にもなるし、日本人なら毎日使うものだし。いつの間にかはまってしまった感じですね。
菅:この箸職人として何か伝えたいことはありますか?
阿部:一番はものを大切にするということですかね。確かに使い捨ても多い世の中だけどもっと一つ一つを見直して欲しいなと思います。
菅:いろいろとお話を聞いていると協議会としても阿部さんのような地域の職人さんを取り上げて応援したいなと思いますね。
阿部:そうだね、私も地域のPRためになるならと思っていつも頑張ってます。例えば旅館では毎日箸を使いますよね。それをお土産としてお客さんに持って帰ってもらってもいいと思うんですよ。そういう旅館があるのであれば是非お手伝いさせていただきたいと思いますね。
菅:そのように地域内で連携して盛り上がるととても嬉しいことですね。これからも頑張ってください。本日は有難うございました。
2009年08月28日



