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第3回はせり農家の高橋繁浩さんです
FMゆーとぴあでの放送は、毎月一回第3火曜日の午後6時からの放送で、再放送は第4金曜日の午前11時30分からです。こちらでは毎月1回「湯沢の元気印」として頑張っている皆さんをホームページ上でご紹介いたします。

インタビューを受ける高橋さん(左)
第3回目の取材先は、三関地区でセリの栽培を行っている高橋繁浩さんです。高橋さんは三人の仲間と「セリ小町」という名前で協同経営も行い11年目に入りました。
湯沢市三関は、山の麓から湧き出る豊富な水に恵まれセリの栽培に最高に適した土地です。サクランボの産地としても有名ですがセリの栽培もかなり昔から行われてきました。冬場の貴重な青物野菜で、秋田の冬を代表する「きりたんぽ鍋」にも欠かせません。深みのある緑色の大きな葉、太い茎、真っ白に長く伸びた根が特徴の三関のセリは鍋に限らず、葉・茎・根と全部おいしく食べられます。
寒いこの時期の収獲は本当にたいへんな作業ですが、高橋さんをはじめ生産者の方々のたゆまぬ努力によって、高品質な三関のセリは東京をはじめ様々な場所で絶賛されています。また、冬期間も含めた長期にわたる収獲は収入の面でも貴重です。以前は、出稼ぎに行っていたという高橋さんも現在はサクランボとセリの栽培を家族と一緒に頑張っています。
インタビュアー:当協議会 菅事業推進員、FMゆーとぴあ 柴田優子さん
菅:今回は、この番組を聴いているリスナーさんから高橋繁浩さんを取材してもらえませんかというリクエストがあり訪問させていただきました。早速ですが、セリの特長について教えていただけますか?
高橋:ここのセリは種を蒔いてから5ヶ月かけて栽培します。冬場なので葉の成長は止まりますが、根は底まで這っていきます。そして根が太くなって、ここの特長である根まで食べられるセリができるのです。暖かいところのセリは根が短いのでこことは違います。ですから、葉の先から根まで全部食べられるということが特長ですね。
菅:先日ある料亭で三関のセリをいただいたのですがとても美味しかったです。また、観光客の方も根まで食べるというのにとても驚いていましたね。秋田では「きりたんぽ」にいれる具材というか彩りをなんてという考えだと思っていたのですが、湯沢にはセリを食べるために「きりたんぽ」にするのだという方もいるくらい主役級の扱いですよね。ところで、採れる期間はいつ頃までですか?
高橋:いまハウスで栽培しているものは9月下旬に種を蒔いて3月中旬まで収穫できます。セリは5月頃まで採れますが、3月になると今の葉が枯れて新芽がでてきます。実は4月頃のセリが一番おいしいのですよ。
菅・柴田:とてもいい話を聞きましたね!
菅:三関地区ではどのくらいの件数がセリを栽培しているのですか?
高橋:組合員が50名ほどで、作付け面積は5町分(5ヘクタール)を超えています。
菅:冬場の一大産業ですね。秋田の農業というのは冬場には出稼ぎっていうイメージがあるじゃないですか?3月までずっと収獲できるセリは産業としても重要ですね。
高橋:ただ3月まで収獲している方は何人もいません。我々は4人の仲間(セリ小町)で13棟のハウス(4間×13間)で栽培しています。今の時期は自分たちのものを栽培して12月中旬から3月頃まで仲間のハウスに入ります。
菅:なるほど、みんなが同じようにというわけではないのですね。でも三関地区には「セリだったら○○さんに聞け」とか「サクランボだったら○○さんだ」とかよく聞きますが、尊敬される方がいるのですよね。教えてくれる方がいる地区というのは産地として伸びていくと思うのですが?
高橋:実は数年前にセリの勉強をさせてくれという人が来まして2年ほど修行した後独立した人もいるのです。今では指折りの人材です。
菅・柴田:すごいですね。
菅:そういうヤル気をもって本気で取り組む人がいて、しっかり教えてくれる人がいると地域が育っていくと思っていたのですが、高橋さんは既に実践されているじゃないですか!
高橋:その方は、いま組合長を努めています。
柴田:すごいですね~!人材を育成してますね~!まさに実践されてますね。
菅:実は今協議会でもヤル気がある人間が成功するための社会を作らなければと考えていたのですよ。しかも湯沢市ならではの産物を育てる人材を育成していたとは・・・凄いことだと思います。これがこの三関地区の底力ですよね。
柴田:高橋さんがセリを作るうえで気をつかっている点はありますか?
高橋:一つは農薬が使えなくなったので病気に対して細かく予防することですね。水の管理が一番難しいです。それと葉に色をつけないといけないので肥料の与え方もなかなか難しいです。というのも毎年のように気温が上がってきているので成長の速度を見ながらいろいろと気をつけないといけないことが多いですね。簡単にはいきまん。
柴田:どんな作業をされているのですか?
高橋:ハウスでの作業には要りませんが、外では特長(トクナガ)を履いて合羽(カッパ)を着て仕事をします。昔ハウスがなかったときは背中に雪を積もらせて水に入って摘んだものでした。
柴田:栽培についてのこだわりなどはございますか?
高橋:他の地区のセリの品種よりもここのセリはじっくらと太い茎ができるということでしょうか。今まで栽培してきて研究されてここまで来たのが今のセリじゃないかなと思っています。
菅:セリを何年ぐらい作ってるのですか?
高橋:私で四代目です。ここでセリの栽培が始まったのは明治時代からです。出稼ぎに行ったこともありますが、親父さんたちが継いできたこの仕事を私もやってみようと思いずっとやってきました。この地区でセリを作っているのは新しい人もいますが、昔からやってきた人がしっかり守ってきたのでしょうね。
柴田:セリ小町さんでこれからどのように活動なされますか?
高橋:だんだん歳をとっていき若い人もいなくなる中で、後継者やハウスの老朽化など問題もありますが、今の仲間で続けていくとすれば仲良くやっていくのが一番だと思います。
柴田:後継者の人材育成についてもいろいろ考えているのですね。
菅:すごく可能性を感じました。湯沢ならではのものを作る人にこだわって事業に取り組んでいますが、観光や物産に関しても湯沢がこれからどうあるべきかを考えたときに、農業はおおきなポイントになると思います。農業は大変だというイメージはあるが、しっかりした湯沢のブランドで誇りを持って「これが湯沢だ」といえるものを早く確立して行きたいと強く思いました。
高橋:湯沢の街でセリの料理を使ってもらえればと思っています。セリの料理は様々あるので、それで盛り上がってもらえればうれしいです。
菅:高橋さんは、セリの天ぷら名人と伺っていますが。
高橋:天ぷらは本当においしいですよ! でも私のおすすめはセリのしゃぶしゃぶです。鶏ダシを濃いめにとって醤油で味付けし、それにシャブシャブするのです。
菅:いいですね~。名物料理になる予感がします。
高橋:シャキシャキ感が好きな人は入れてすぐ食べればいいです。
菅:セリのフルコースができそうですね。都会からのお客さんに「湯沢のセリ」を前面にだして冬の定番メニューにできたらいいですね。それはもの凄く可能性のあることだと思います。実際に旅館などでは地域の特色をだすためにいろんな努力をしています。生産者から料理法の提案などがあれば凄いことになるのではないでしょうか、一大産地として。
高橋:私もそういうふうにして伸ばしていきたいなと考えています。
菅:是非地域で頑張っている方々をつなぎ、みんなで力を合わせながら元気な湯沢をつくっていきたいと考えていますのでこれからもご協力よろしくお願いします。
柴田:最後にラジオを聴いてくださっている皆さまに一言メッセージをいただけますか?
高橋:セリは女性にとっては非常に良い食材と聞いています。そして、冬の青い野菜と言えばセリが一番じゃないかと思いますので是非食べていただきたいと思います。
菅・柴田:本日はお忙しいところ有難うございました。

菅・柴田:本日はお忙しいところ有難うございました。
2009年12月14日




