こまちの郷 湯沢ジョブネット:湯沢雇用創造協議会の湯沢ジョブネットは秋田県湯沢市の求人情報・資格取得のためのセミナー情報など就職・転職・雇用を支援する事業を行います。

ホーム > 05湯沢の元気印 紹介 > 湯沢の元気印第4回は『伊藤漬物本舗』さんです

湯沢の元気印第4回は『伊藤漬物本舗』さんです

こちらでは湯沢市の毎月1回、「湯沢の元気印」としてFMゆーとぴあと一緒にいろいろと頑張っているいる皆さんをご紹介いたします。

伊藤明美さん漬物
インタビューを受ける伊藤さん(左)と伊藤さんの漬物(右)

湯沢の元気印第4回目は市内で漬物を製造販売している伊藤漬物本舗の代表伊藤明美さんです。伊藤漬物本舗では漬物つくりの一連の工程がすべて手作業。厳選された材料を漬物職人が正直に愛情と丹精を込めて漬けてゆきます。素材の旨みをいかした飽きの来ない本物の漬物は、お土産やスーパー、物産展などで県内外から定評を得ています。伊藤さんは物産展に出展し、自らお客さんと向き合い声を聞いています。物産展はいぶりがっこをはじめとする漬物や秋田をよく知らない人も多いようです。だから自分の人柄から秋田の雰囲気を感じ取ってもらえるようお客さん一人一人と向き合っています。様々な場所でたくさんの人と接し声を聞いている伊藤さんだからこそ生み出せる商品を生み出せるアイディアは湯沢を元気にするための産業革命につながるかもしれません。時代に合わせて柔軟に変化する部分と守るべき基本をしっかりと見極め、厳しい競争社会で生き抜くために邁進する伊藤さんのインタビューをお聞きください。インタビューアーは当協議会の菅事業推進員とFMゆーとぴあの柴田優子さんです。


インタビュアー:当協議会 菅氏、FMゆーとぴあ柴田氏

伊藤漬物本舗菅:地域のことをよくご存知な方なんですよ、伊藤さんは。家業は漬物屋ですが何代目になりますか?

伊藤:父と私で2代目となります。今の時代では10年もてばといわれています中で40年続けていますから、まず本物の仲間入りといえば大げさですがよく頑張っているなと思いますね。もちろんこれからどうなるかはわかりませんが。

菅:どんどん発展させてますからね。お父さんが始めた事業で近くで野菜がたくさん取れたことから始めたということでしたでしょうかね。

伊藤:そうです。もったいないというのが漬物屋としての始まりだったんですよ。その基本姿勢は崩さないで地元にこだわるということはこれからも続けてゆきたいですね。私はライバルというのは次代だと思っているんですよ。だから古典的なことを扱っている私でも時代の波を常にキャッチしながらそのライバルである時代に打ち勝ってゆきたいです。でも基本的な姿勢は崩したくありません。

菅:コーディネート能力がすぐれていますよね。また消費者の目線で物事を考えているのが素晴らしいと思います。もちろんいろいろな冒険もしていると思いますけどね。各所で伊藤さんの漬物を拝見しますが例えば100円で買える漬物とかは気が利いてますよね。

伊藤:あれは実はうん十年前から考えていて漬物でも手軽に食べられるようなものがあってもいいなと思っていたんです。当時はお土産というとお菓子と稲庭うどんが主流だったんです。そうじゃないものを作ってみたくて20代の頃にお菓子風の漬物を考えみたのですがどこに行っても受け入れられませんでした。売る方も安いと手間もかかるので小さいものは打ってくれなかったんですよね。でもいつかその時代が来ると思って地道に頑張っていたのですが、最近では着実に実績を伸ばしています。

菅:これはお土産でも買いやすいですよね。いろいろと買ってみて美味しいものだけまた後から買えばいいんですからお客さんも買いやすいし選びやすいですよね。

伊藤:まだ小規模でやっているので大きなことはできないですが、このようなアイディアを持って頑張っているとお客さんにも喜ばれますね。こちらの商品は特に年齢の高い人にうけています。今の時代は人数が少ないので小さいパッケージは喜ばれますね。また今のおじいちゃんおばあちゃんは歯が弱いのでうちのいぶりがっこは少し柔らかいんですよ。そういうふうにお客さん目線で考えること、また万人に愛されることは無いと思っています、10人いたら1人に愛されるものを作ろうという考えで頑張っています。特に漬物は嗜好品なので万人に受けるものはありえないと思うんですね。そういう意味ではいろいろな意見はいただきますが味に関しては聞く耳を持たないで守るものは守っています。

菅:こだわるところはこだわってということですよね。生産者としての姿勢は素晴らしいと思います。

柴田:漬物としてのこだわり、商品の特徴を教えていただけますか?

伊藤明美さん伊藤:漬けるというテクニックは1割にも満たなくてほとんどは素材次第です。うちの場合は添加物や化学調味料はほぼ使いません。それを使わないとどうなるかというと素材の味が顕著に現れます。ただこれには怖さもあります。大根って800種類あるんです。どの大根が合うかというのはわかりませんが、うちではなるべく柔らかいものを使っています。大根って人と同じで1本と同じものはないんですよ。同じ分量で同じ桶に入れて漬けても出来上がりは色も味も香りも全部違うんですよ。これを統一させるために化学調味料や添加物を使うんだと思いますが、うちでは使いません。だから商品の出来にばらつきはあります。出来上がったら一度みんなで食べて味を確かめてから出荷、販売してるんですよ。ただ全部が全部を見ることはできないので中にはちょっというのも正直言えばあります。そんな怖さはありますがそこはお客さんにわかっていただいて買ってもらうしかないと考えています。

それもわかってもらって買っているお客さんももちろんいらっしゃいます。売っていただいているお店でもこういうことをわかってくれる方が増えたのでありがたいですね。

菅:以前越後湯沢の方々と交流したことがあって、そこで酒の飲み比べをしたんですよ。それも特定のお酒ではなくていろいろな蔵の酒を持ち寄って飲み比べるんですね。毎年そうやって出来栄えを楽しんでるんです。もちろん大量生産のお酒ばかりではないのでみんなで意見を出し合うというのはよいことだと思うんですよ。今は消費者の口が肥えてますから。漬物についても食べる側も今年の出来はこうだったよとか言えるのはかっこいい話ですよね。

伊藤:本当は統一した味を出したいんですがだけど難しいんですね。

菅:新潟の人はそれを楽しんでいるんですよ。ある意味地産他消をやらなければ地元で外貨は稼げませんよね。それがもちろん地元が裕福になるためのステップアップではありますが、そういう地元の人の楽しみ方としては地消でいいと思うんですよ。だから作り手も正直に作っていくというスタイルがいいと思うんです。これを地元の人たちも受け入れなければいけませんよね。

柴田:野菜はどこのものが多く使われているんですか?

伊藤:実は秋田って野菜が少ないんです。夏場の大根は県外、にんじんも県外ですがそれ以外はすべて県内産を使ってます。しかも地元のものです。

柴田:その中でオススメは何になりますか?

伊藤:きゅうりが美味しいんですよ。きゅうりの農家さんが市場に出荷するかどうか迷うくらいの素晴らしいきゅうりを持ってきてくれるんです。鮮度がすごくいいので朝につんだものを寝てる間に置いていってくれるんです。それを使うとしゃきしゃき感が違うんです。ちいさいパッケージなので是非召し上がってもらいたいですね。いぶりがっこにしてはばらつきはありますが、先ほどの話のようにそれを楽しんで召し上がってもらいたいですね。

菅:いぶりがっこは尻尾が美味しいんですよね(笑)

伊藤:子どもは特に尻尾が好きですよね。低塩で添加物が無いので赤ちゃんや子どもがしゃぶっても大丈夫だと思いますよ。100円で買えるものもたくさんありますのでその味の違いも含めて楽しんでもらえれば嬉しいですね。

柴田:今伺いましたそういったこだわりの漬物を東京とはじめとする物産展でも販売されているようですね。競合店も多いと思いますが何を武器にして販売されていますか?

伊藤:武器は秋田、湯沢が看板だと思ってます。いかにお客さんの心をつかむかというと徹底して秋田弁を使うことです。お客さんが求めているのは最終的には人を求めているんだと思います。なので味や品質は最低限の条件で、売るコツは私という人間性と秋田弁、そして雰囲気ですね。雰囲気を買ってもらっていると思ってます。私がいくと本当に売れますよ(笑)
今度犬っこまつりでもやりますので来てくださいね。やっぱり雰囲気や人、そして一生懸命に頑張ってる姿を見て欲しいですね。

菅:それが地域のイメージや雰囲気になるんですよね。同じものを売っていても人によっては売れない人もいます。最後は人ですね。

伊藤:買いたい雰囲気買ったときに美味しいと思ってもらうためにもファンを作ることが大切です。仙台ではお客さんから声をかけてもらえるようになりました。売っているときにせっかくきてもらったのでいろいろ話をしたいんですよ。そのためにお客さんを逃がすこともありますがそれでもなるべく時間を割いてじっくりとお話してます。

菅:旅館やホテルなんかでもそうですがそれがポイントですよね。

伊藤:どんなに美味しくてもどんなによい建物でも人がよくなければ行きたくないですからね。いかに頑張って雰囲気を作るかが大切ですよね。

柴田:物販の販売にあたり他県の方に購入してもらえることについてどのように考えてもらえるようにしてますか?

伊藤:我々のような小さい業者も外にいっぱい仕掛けて小銭だけど外貨を持ってきます。この外貨を稼ぐというのはとてもいいことだと思ってます。秋田県内湯沢市内だけで周っていても仕方ないと思うんです。例えば東京で小銭を稼いでもそれは東京では使わないでうちでは野菜を買う、そして雇用をしてます。それに価値があると考えるからです。私は年間の3分の1は県外で物を売っています。直接消費者の方とお話をして物を売って感じることがたくさんあります。人の多いところにいかないとものは売れないですよね。競争社会ということを秋田の人たちはもっともっと考えて欲しいです。自分たちはすごいことをやっていると思ってるかもしれませんが、都会に行くと同じことやそれ以上のことをやってる人たちがたくさんいるんです。

そのことについてもう一度考え直さないと秋田は競争に負けると思います。

菅:全くその通りですね。実践した人としての意見ですよね。その実践したことから社会のあるべき姿や湯沢市の今後のことなどについて仕事を通じて考えることが出来るというのが伊藤さんの能力だと思うんです。

柴田:最後にラジオをお聞きの皆さんに意気込みをお話ください。

伊藤:私は2010年は新しいことに挑戦しようと思ってます。頭にずっと描いていたことがあって今やっと成果が出そうな感じです。2月には公に出来るかと思ってます。今までは製品を作っていたんですが、今考えているのはその前の段階なんです。もしかするといろんな人たちが利用できるんじゃないかなと思ってます。湯沢の特産としても利用できるかもしれませんしね。これは楽しみにお待ちいただければと思います。

柴田:2月にどんなことが行われるか楽しみですね。

菅:真剣に考えなければいけないテーマがたくさんでてきましたね。新春から元気をいただけて本当に嬉しかったです。

伊藤浩美さん

菅・柴田:本日はお忙しいところ有難うございました。


 

伊藤漬物本舗のホームページはこちら

2010年01月19日